2020年06月

前回に引き続き、オーストラリアの小学校で、実際に日本語や日本文化をどんな風に教えているのか、授業の様子を紹介したいと思います。


日本人にとっては簡単と思っている歌でも、複雑な歌詞は覚えられなかったりするので、曲選びはとっても重要です!今回はprepクラス(5、6歳)の子どもたちでも覚えやすい歌をいくつか紹介します。


▶︎ももたろう

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ももたろうの絵本を読み聞かせながら、

「ももたろうさん♪ももたろうさん♪お腰につけたきびだんご♪一つ私にくださいな♪」

の短いフレーズだけを教えました。絵本の中に何度もこのフレーズが出てくるので、子どもたちもだんだん覚えます。それでも意味は分からないので

Can you give me kibidango

などと英語の歌詞を適当に作って意味を伝えていました。

ちなみに、様々な宗教の子がいるので「鬼」をdemonと訳すと怖がる子も多く、海外ではあまりよくありません。「鬼」はそのまま「Oni」と教えました。


▶︎おはようsong

グーチョキパーで♪のメロディで歌ってみてください。

おはよう×2♪

こんにちは×2♪

さようなら× 

また来週× 


これも初めは英語で歌ってあげて、後から日本語で歌ったり、1番は英語、2番は日本語でもいいかもしれません。ちなみに英語だとこんな感じ。

Good morning ×2♪

Hello ×2♪

Good bye ×2♪

See you next week ×2♪


ジェスチャーをつけながら歌うと楽しいです。毎時間授業の後に歌ってもいいですね。英語の歌詞と一緒に覚えることで、意味も分かりやすいです。



▶︎こぶたぬきつねこ

この曲は有名ですよね!

こぶた(こぶた♪)

たぬき(たぬき♪)

きつね(きつね♪)

ねこ(ねこ♪)

と動物の名前を繰り返す簡単な歌詞が、海外の子どもたちにも覚えやすいです。動物の名前を教えた後で歌を教えるとより分かりやすいです。また、2番は動物の鳴き声になっているので、英語との音の違いについて触れても楽しいですね。


私は曲を選ぶ時、出来るだけ普段の会話で使えたり、絵本や行事と関連していたりするものを中心に選んでいます。その場だけで終わるのではなく、後から子どもたちが「あ!その歌、日本語で習ったから歌えるよ」と言えるような歌を教えてあげたいですね。


いかがですか?日本語を教えるだけでなく、日本人のお子さんに英語を教える際にもいいかもしれませんね。参考になれば嬉しいです。

今回は、オーストラリアの小学校で、実際に日本語や日本文化をどんな風に教えているのか、授業の様子を紹介したいと思います。


オーストラリアの小学校では、子どもたちの年齢は5歳〜12歳までと幅広いので、それぞれの学年に合った内容を教えるのがポイントです。これは日本の英語教育でも同じですが、低学年の時は歌や手遊び、ゲームなどで体を動かしながら学んでいくことが多いです。

私の勤務校では、prepクラス(5、6歳)とgrade 1・2(7〜9歳くらい)の子は1から10までの数字を日本語でいう練習をしています。子どもたちが覚えやすいように、語呂合わせで覚えているのがとっても可愛いので紹介しますね!

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①いち→ itchy(痒い)

②に→knee(ひざ)

③さん→sun

④し→she

⑤ご→go!

⑥ろく→rock

⑦なな→banana

(本当は「しち」ですが、音が一と似ているからか、「なな」と教えるようです。)

⑧はち→hachi

(これは何故かそのまま。)

⑨きゅう→Q

⑩じゅう→juice



上のように、似ている響きの英語と合わせて、ジェスチャーを付けながらゴロで覚えます。(「はち」は手で漢字の八を表していました。)ジェスチャーがあると、子どもたちも楽しいようでノリノリで、


「ぼくは、ミッチェルです。Rockさいです!!」


とギターを弾く真似をしながら自己紹介していました。(これがとっても可愛い!)

prepの子どもたちは、日本語で自己紹介が言えることが嬉しいようで、朝でも、ランチタイムでも、私の顔を見ると駆け寄って来て自己紹介してくれます(笑)

こうゆう小さな積み重ねが、言語を話す楽しさに繋がりますよね!


ちなみに、この覚え方は大人にも好評で友人達に教えると「これなら覚えられる!」と言っていました。日本に来たばかりの人に教えてあげると喜ばれるかもしれませんね。

参考になれば嬉しいです。

メルボルンでは、少しcityから離れると野生の動物に出会えるチャンスがたくさん!ドライブ中にカンガルーに遭遇したり、野うさぎの大群に出会うなど、普段の生活でも動物たたちが身近に感じられます。


動物だけでなく、鳥の種類も豊富です。今回は、日本でいうカラスや雀、鳩(あんまりいいイメージはないかもしれませんね。)などのように、身近にいる鳥を紹介します。

実は日本にいる時、鳥が苦手でした。鳩が近づくと逃げ出すレベルに。(今でも鳩や鶏、大きい鳥は苦手です。)でもオーストラリアの鳥はカラフルで可愛い!!もしかしたら鳥嫌いの人も克服できるかもしれません。



▶︎ budgie(セキセイインコ)

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セキセイインコは英語でBudgerigarですが、オージーは略してbudgie(バジー)と呼びます。日本でもペットとして人気のこの鳥、実はオーストラリア原産の鳥なんです。


他にもparrot(オウム)やRainbow Lorikeet(レインボーロリキート)などカラフルな野生の鳥の種類が豊富で、動物園に行かなくてもちょっとした森の中や、田舎にはたくさんいます。

ハイキングなどに出かける時は、ちょっとした餌を持っていきます。しばらく手の上に乗せていると餌を食べてくれます!人懐っこくて可愛い!!

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▶︎ magpie(マグパイ)

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カラスのような見た目のmagpie(マグパイ)も街中でよく見かけます。くりくりの大きな目が可愛いです。(でもこの大きさだと私には近づくのは少し怖い


▶︎Seagull(かもめ)

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日本でもお馴染み、海にいる鳥です。セントキルダビーチなどでよく見ますが、日本のかもめよりアグレッシブな気が。フィッシュ&チップスなどを持っているとたちまち群がってきて、食べ物を奪われるので注意です。



メルボルンはcityとcountry sideのバランスがちょうどいい街だと思います。車で少しcityから離れると、こんなにも自然がたくさんです。日本ではなかなか体験できない、自然との触れあいもぜひ楽しんでくださいね。

オーストラリアのメルボルンは、「世界一住みやすい街」として日本人が住みたい場所として、よくランキング上位にも登場します。

確かに、街並みはお洒落で

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歴史ある建物だけでなく、最新のアートもたくさん!

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オーストラリアは移民の多い国なので、日本と同じように、多国籍の料理が楽しめます。cityだけでも日本食料理店やラーメンも多く、インドや、ベトナム料理の店やちょっとした中華街、イタリア料理の通りがあるなど種類も豊富!

▶︎Lygon street

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イタリア料理店が集まったライゴンストリートも本格的なイタリアンが楽しめるだけでなくお洒落でおすすめです!


しかもオーストラリア人は親日でとっても優しいです。確かに「住みやすい街」ですね!

でもただ一つだけ、とっても住みにくい要素があるんです

それは、


「気温や天気が変わりやすい」こと。


メルボルンは、「1日に四季がある街」とよく言われるように、1日の中でも気温や天候が変わりやすい!雨が突然降ったり、止んだり急に暑くなったり、寒くなったり気候の変動がとっても激しい街でもあるんです。


だから外出するときには、体温を調整しやすい服がおすすめです。ちょっと暑いなーと思っても、羽織りものやストールなどあるととっても便利です。オーストラリア人は暑がりな人も多いので、日本人にはちょっと寒いということもあります。(私の友人は真冬でも半袖のTシャツを着ていました

雪こそ降りませんが、メルボルンの冬は風がとっても冷たいです!6月に行く人は、ダウンが一枚あっても便利です。


また一日中雨が降っていることは珍しいですが、晴れた日に突然雨が降ることも。私は折り畳み傘を常備していましたが、オーストラリア人はあまり傘は差さないようです…。でも、cityの中であればアーケードやショッピングモール内を通れば、濡れずに移動できます。

▶︎Block Arcade(ブロックアーケード)

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▶︎Melbourne Central(メルボルンセントラル)

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日本でよく見かけるレインブーツもオーストラリアではあまりないようで、履いていると「それクールだね!」と必ず褒められるアイテムでした。


さらにメルボルンは、一日の中で気候が変化しやすいだけでなく、一週間の中でも気温の変化が激しい!以前気温が11度の翌日、35度の近くまで気温が上がった日もありました。これにはオーストラリア人もびっくりで、「本当に世界一住みやすい街なの?!」と突っ込んでいたほど(笑)


メルボルンが日本人にとっても住みやすい街であることは間違えないですが、快適に過ごせるよう、服装の準備もしっかりしてくださいね!参考になれば嬉しいです!

オーストラリアはとっても親日の国!元々移民が多い国ということもあり日本人だけでなく、世界の様々な国の人や文化を温かく受け入れてくれる国といえます。中には、「日本が大好き!」という人もいて、メルボルンで日本語や日本文化の交流を広めるコミュニティやイベントなどがたくさんあります。

でも、日本通なオーストラリア人がいる一方、間違って伝わってしまった日本文化もあります。


▶︎箸万能説

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「箸」は日本だけでなく、中国や韓国などアジアの国で使われていますよね。近年ブームになっている日本食ですが、日本人のようにスマートに箸で食べるのがクール!と思われているようです。(「箸上手だね!」というと、逆に失礼になってしまうこともあるので注意!)そんな箸ですが、カレーを食べる時に使われたり、髪の毛を結う簪(かんざし)に使っている人も

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私の友人もカレーを箸で食べていたので聞いてみると、

「え?!私たちもインドカレーはスプーンで食べるよ。でもこれ、ジャパニーズカレーだもん!(バーモントカレーはオーストラリアでも人気)」

とのこと。

「いやいや、日本人だってカレーはスプーン使うよ!だって食べにくいじゃん!」

と言うと、

「えー!味噌スープだって、うどんだって、箸で食べるの難しいじゃん。ルールが分からない。」

と言われてしまいました。確かに、どんぶりでも、日本人は箸で食べたりスプーンで食べたりしますよねどうやって使い分けてるか、と言われると難しいです。家庭によっても違いますよね。とりあえず、

「カレーはスプーン、髪に付ける飾りも箸じゃないよ。」

とだけ教えておきました。日本の箸はそんなに万能ではありません(笑)



▶︎クリスマスはケンタッキー?

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これもたくさんの人に言われたのですが、どうやら日本人は全員、クリスマスにケンタッキーを食べると思われている模様。この説に関しては、あながち嘘でもなく否定しづらかったです。

確かに、クリスマス近くになるとあのテーマソングと一緒にケンタッキーのCMが流されますよね!そして確かに食べたくなる!(笑)これは否定できません。でも、全員が食べるわけではないし、元々宗教と関係なく祝っていることが多いので、いろんな祝い方があるとも伝えました。

もう一つ、日本と海外での大きな違いだなと感じたのは、日本では、「クリスマスは恋人で過ごす日」とされていること。だからクリスマス前に恋人がいないと、寂しい気持ちになったりしますよね。でも海外では、「クリスマスは家族で過ごすもの」です。家族で過ごすから恋人がいてもいなくても関係なし!恋人と過ごすクリスマスも素敵ですが、家族みんなで過ごすクリスマスは、温かくて素敵ですね。



他にも、いただきます!の合掌ポーズで「おはようございます」と言われたり、日本にはまだ忍者がいると思われていたり意外と間違えて伝わっている日本文化はたくさん!

反対に、日本でも間違えて伝わった海外の文化があるかもしれませんね。

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