2019年09月

よく「海外は自由でいい」「日本の学校はルールが多い」と言われます。一方、「でも日本の学校の教育力は高い!」という声も。

本当のところはどうなんでしょう?

両方の学校での指導経験から、比べてみたいと思います。


教科書

日本の小学校では、昔から教科書を使って指導するのが一般的ですよね。もちろん、単元によってはワークシートなどを使用することもありますが、どの小学校でも教科書は無料で配布されます。

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一方オーストラリアではどうでしょう?

自分の授業時間以外に、授業を見学したり、補助したりすることは多かったですが、教科書らしきものを見たことがありません!もちろん、ワークブックやドリルなどはありました。ただ、日本にある、いわゆる「教科書」はなく、それぞれの時間に先生が教材を準備していました。


カリキュラムについては、担当の先生が教科ごとにいて、指導計画を毎年立てるそう。(これは日本も同じですが、「教科書」や指導要領などのベースがあります。)

それが理由かどうかは分かりませんが、オーストラリアの方がゆったりと授業を進めていたように思います。日本のように「時数が足りない!」と指導計画に追われることはまずありません。


また、先生が考える課題も子どもたちが興味をもてるよう工夫されていて、私もとても勉強になりました。教え合いや子どもたちの自主性を促すような授業はオーストラリアの方が上かもしれません。


ただ、算数の学習内容は明らかに日本の方がレベルが高く、オーストラリアでは6年生でも九九を覚えていない子が大半。(日本では考えられません。)それぞれ良い面、悪い面がありますね。



②iPad program

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もう一つ日本と大きく違うのが、grade5、6の子どもたちは、一人一台iPadを持っているという点。もちろん、iPadは自己負担です。「iPadを全員買って、持って来なさい!」なんて日本ではまず言えません。(平均所得が1000万を超えると言われるオーストラリアならではですよね!)


各教室にはWiFiがあり、ICT担当の先生(コンピューターのプロ!)が子どもたち一人一人のiPadWiFiを接続してくれます。授業で使うアプリは、各家庭で事前にダウンロードしておくよう指示があります。(アプリのリストが配布されますが、合計金額は1万円くらい!これも高額ですよね


子どもたちは授業の中で、iPadやアプリの操作方法を学んでいきます。レポートや課題の提出をiPadで行うことも多く、grade6になると、ほとんどの子が自在に操っています。

「日本といえばコンピューター!」と思っていましたが、オーストラリアの情報教育のレベルの高さに驚かされました。

オーストラリア生活してしばらく経つと、日本食が恋しくなるもの

もちろん、メルボルンでも日本食は購入可能で、シティーではDAISOや無印などの日本の企業も多く、アジアンスーパーマーケットや中華街もあります。


美味しいラーメン店や日本食レストランもありますが、いつもお世話になっているホストファミリーや友人、職場の方々に日本食を振る舞いたい!と現地で食材を調達して日本食を作ってみました。



第3位 からあげ

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「日本食」と胸を張って言っていいのかは分かりませんが唐揚げはどこの国でも人気です。下味は醤油を揉み込むだけなのでとっても手軽。(ビニール袋を使うと簡単です!)味がよく染み込んだら、小麦粉をまぶして油であげます。

カロリーが気になる人は、オーブンを使ってもOK!でもカロリーを気にしている人は少ないようでした。

野菜嫌いの子どもたちの多いオーストラリア(日本に比べて断然多いんです!)だからこそ、家族みんなが楽しめるメニューです。



第2位  焼きうどん

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棒うどんはオーストラリアにはよく売られているのですが、みんな使い方が分からなかったようで、今まで食べたことがないとのこと。

そこで、茹でて水切りしたうどんに炒めた野菜と醤油を加えて焼きうどんを作ってみました。色々な日本料理を試しましたが、これが一番簡単で安い!

中に入れる野菜はブロッコリーや玉ねぎ、人参が人気でしたが料理上手な方ならもっとアレンジ出来るかも?!



第1位 おにぎりIMG_5176
これは作るのも簡単で、何より子どもたちに大人気でした。海苔をカットしておにぎりに付けてあげると、それだけで大喜び!

ランチ用に作ってあげたおにぎりを朝から嬉しそうに持って行く様子を見ると、こっちまで幸せな気持ちになります。


ちなみに、中身はツナマヨが断トツの人気。梅干しやかつお節は癖が強すぎるようで、かつお節に関しては「魚の匂いが強すぎる」との意見多数でした。(ナンプラーのような感じでしょうか?)



他にも、

・みそ汁

・カレー(ゴールデンカレー)

・コロッケ(洋食)

・ハンバーグ(洋食)

・お好み焼き

・餃子

・ケーキ(ほんのり甘い日本レシピ)


などなど色々挑戦して、たくさんの方に食べていただきました。

餃子、お好み焼きなどは大人には好評でしたがやはり野菜嫌いが最大の難関。(そもそも、「好き嫌いをなくそう」という価値観があまりないんです。)


そして意外に不評だったのが、ケーキ。

私は海外の甘ったるいカラフルケーキが苦手なのですが、日本のケーキだと少し甘さが足りないようで、ヘルシー志向の方向けのケーキだったようです。


いかがでしたか?

皆さんも海外の方に料理を振る舞う機会があれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。

オーストラリアでの小学校だけでなく、どの国の小学校でも学習する科目のほとんどは同じです。でも中には日本にはない教科もあります。


パフォーミングアート

簡単に言えば、「パフォーマンス」の学習です。例えば大勢の人の前に立った時、どのように自分の考えを話すか、プレゼンテーションの仕方を学んだり、ミュージカル風の演劇の練習をしたりします。

しかも年に一度、子どもたちの作品が映画館で放映されるんです!(観客はもちろんお家の人!)当日子どもたちはドレスアップして、レッドカーペットの上を歩いて入場します。(パパラッチはもちろんお家の人!)


また、grade56の子どもたちは、録画ではなく舞台でミュージカルを披露します。

勤務校のパフォーミングアートの先生は、ブロンドヘアーに全身ピンクのコーディネートで、とってもブライトな女の先生。この先生にかかれば、普段おとなしい子が舞台で一番の注目を集める!なんてこともしばしば。

パブリックスピーキングの練習なんて日本ではほとんどないので、帰国したらぜひ日本の教育にも取り入れたい!と思いました。



外国語の学習

オーストラリアでは基本的にどの小学校でも第1外国語の学習の時間があります。どの言語を選ぶかは校長に権限があるようで、勤務校では日本語を選択していました。

交流のあった近隣の小学校では、日本語とインドネシア語など2つある場合もあります。


地域ごとの人気ランキングはこちら。

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The ABC Boardの記事 "Which languages should Australian children be learning to get ahead?" から引用】


意外に人気がないのは中国語。これはオーストラリアには中華圏の人も多く、「わざわざ勉強する必要がないから」という理由だそうです。逆にインドネシア語(インドネシアは、日本でいうところのハワイなんだそう。)も人気なようで、近くの学校でもインドネシア語を教えていました。


このランキングを見ると日本語が人気なようにも思えますがせっかく小学校で日本語を勉強したのに、進学したら日本語の教科がなかった!ということもしばしばで、「もったいない!」という声も多かったです。

勤務していた現地の小学校では、全部で4つのgrade(学年)に分かれていました。

①prep
幼稚園と小学校の中間のような感じ。5〜6歳までの子がいますが、発達段階に応じて1年延長する場合もありました。「1年生になる為の準備期間」というイメージです。

prepのクラスの前には、小さな子どもたち専用の遊具や遊び場もあります。
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②grade1・2
③grade3・4
④grade5・6

分かりやすくいうと、1つのクラスに1年生と2年生の子が混じっている感じ。学年は1つずつ進級していきますが、常に2学年が混じったクラス編成です。

日本の学校でも最近増えていますが、教室の前はオープンスペースがあり、子どもたちがリラックスして過ごせる作りになっていました。
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ちなみに、日本のように1年1組とは呼ばず、担任の先生のイニシャルを取って「grade 1・2T」などと呼びます。

初めの頃は、「どうやって一斉指導するの?!」と日本の授業との違いに驚きましたが、子どもたち同士で教え合いをしたり、復習をしたりするにはとても効果的。教科書もないので、それぞれの先生が教材を工夫して指導していました。

「みんなちょっと集まってー!」とイーゼルを使って、学年ごとに指導することもありました。
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また学年が違うのに、兄弟で同じクラスになることも!
ちなみに教室はあるのですが、一人一人の座席は細かく決まっていません。(そもそも机がとても大きく、一人用ではない)フロアにお尻をつけて座ることもあれば、フリースペースで自由に読書したり、算数の問題を解いたりすることもあります。


「ずっと座ってられない」「フロアの方が集中できる」など色々な子どもの実態がある中で、どの子にとっても過ごしやすい空間となっているところは見習いたいですね。

私がオーストラリアを初めて訪れたのは2016年のこと。これまで教育関係の仕事に関わっていたことから、研修として1年間、メルボルンの現地小学校で勤務する機会をいただきました。

ビクトリア州にあるメルボルンという町(「世界一住みやすい」とも言われる町!)…と言っても、実際に住むことになったのは、シティーから電車で1時間も離れた田舎町。日本人などほとんどいない場所で過ごす日々はあっという間で、毎日がチャレンジでした!

オーストラリアで過ごしたのはたった1年でしたが、その中で出会った人や経験した出来事は、けっして大げさではなく、私の人生や考えを大きく変えました。

これからオーストラリアに移住やワーキングホリデーを考えている人には、オーストラリアでの生活をより知ってもらえるよう、またすでにオーストラリアが大好きな人には、オーストラリアの魅力を改めて実感してもらえるようなブログにしたいと思っています。

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